大人になっても癇癪(かんしゃく)が…病気との関係は?発達障害と違うの?薬で治す方法はあるのか?

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癇癪という言葉、よく聞きますが、
どちらかと言うと、
「小さい子に使うものでは?」
と思う人も多いはず。

特に子育て世代の方々は、
よく耳にする機会もあるでしょう。

ただ、
この癇癪というのは、小さい子供だけではなく、
大人でも持っている人もいます。

ただし、
大人の癇癪は
子供の癇癪とは少し違ったものとなります。

そこで、今回は、
大人の癇癪について解説していきたいと思います。

身近に癇癪持ちの大人の方がいるという人は、
少し参考にしてみて下さい。

大人のかんしゃく

状況にもよりけりではありますが、
癇癪が小さい子供に表れるのであれば、
それは成長の過程であるケースも少なくありません。

そこでお世話をする親御さんは大変ではありますが、
いつかは終わるものであり、
子供のためと思えば頑張れる部分もあります。

しかし、大人の癇癪は状況が違います。

大の大人が
周りに当たり散らす、暴れるなどの迷惑行為が発生するため、
大きな迷惑を被ることになってしまいます。

この大人の癇癪ですが、
原因は後ほど紹介しますが、それは様々です。

また、
一概に言うことは出来ませんが、
多くの大人に癇癪はありません。

なぜなら

癇癪を引き起こしても自分が損するだけ

だと、知っているからです。

しかし、
癇癪持ちの人はこの部分が理解出来ず、
中には癇癪を起せば思い通りになる
味をしめている人すらいます。

そういった意味で、癇癪と言っても、
各々で状況が異なるため、
簡単に片づけることが出来ない部分もあるのです。

 

癇癪(かんしゃく)と病気について

大人の癇癪について考える時、
問題なのは
どうして癇癪を引き起こしてしまうのか
ということです。

これが子供であれば、
成長過程の1つだということで、
それほど大きな問題にされないケースもありますが、
大人の場合ではそうはいきません。

既に成長しきった後だからです。

そのため、
大人の癇癪持ちには、いくつか理由が考えられます。

性格的なもの、病気によるものなど様々ではありますが、
それらの要因について説明したいと思います。

 

発達性障害によるもの

障害の1つとして、
発達性障害と言うものがあります。

大人になってからそれほど聞くものではなく、
どちらかと言えば、
子供に対して発達障害が問題になることが多いです。

この発達障害であることは、
癇癪について大きく関わっています。

子供の癇癪の原因を考える際、
発達障害が必ず要因として上がるほどで、
癇癪持ちの子供の親は、
自分の子供が発達障害なのでは?
と疑うこともあります。

大人でも同様で、
そういった発達性障害による癇癪というのは、
1つの原因となります。

 

うつ病によるもの

精神的な病気として、
かなり世間を騒がせることも多くなってきているのがうつ病です。

うつ病になるキッカケというのは、
人それぞれではありますが、
このうつ病もまた、
癇癪を引き起こす1つの原因となります。

うつ病になると、
どうしても日々、イライラしがちとなり、
それが元となり、
自分の怒りをコントロールできずに爆発させることになるのです。

イメージとして、
落ち込んでいるイメージが強いうつ病ですが、
イライラしているケースも多いため、
癇癪へと繋がってしまうのです。

 

躁(そう)うつ病によるもの

うつ病と対極をなすのがいわゆる躁うつ病というものです。

うつ状態と躁うつ病を
行き来するのを双極性障害とされていますが、
この躁うつ病もまた癇癪を引き起こす1つの原因となります。

うつ病とは違い、
気分が落ち込んでのイライラなどはありませんが、
気分が高揚し、頭の回転が早くなるため、
他人が出来ないことにイライラし、
癇癪を引き起こしてしまうことに繋がります。

 

過去のトラウマが原因

人は誰でも大なり小なり、
過去にあった嫌なことが、
心の傷となって残っていることがありますが、
これも癇癪の原因となります。

例えば、何か大人になってから注意されたとします。

その件については、子供の頃にも注意されており、
酷く叱責され、非難された過去があると、
心の傷となって残ります。

この心の傷が、
大人になってから注意を受けたことで、
言われてもいない叱責な非難を思い出させることとなり、
それに抵抗する形として、癇癪となってあらわれるのです。

 

セロトニン不足

幸せホルモンと別名呼ばれるのが、セロトニンですが、
これが不足することで、
癇癪を引き起こすのではないかと言われています。

この点については、あくまで研究途中の報告であり、
はっきりとしたデータがあるわけではありません。

しかし、疑いがあるのであれば、
しっかりとセロトニン不足は解消したいものです。

セロトニンは何か食べ物から摂取することが出来るというものではなく、
あくまで分泌される物質となっています。

ただし、
食事により分泌しやすい状況を作り出すことは出来、
ビタミンB6を摂取することで、作りやすい状況となります。

 

間欠性爆発性障害(かんけつせいばくはつせいしょうがい)

これは、
怒りの衝動を抑えることが出来ない障害です。

つまり、癇癪を引き起こしてしまうのは、
この障害によるということです。

瞬間湯沸かし器のように
あっという間に怒りのボルテージが上がり、
あっという間に冷めていくのですが、
後に待っているのは悲惨な状況です。

この間欠性爆発障害の患者は、
感情をつかさどる部分の脳の領域が小さいと言われており、
脳の小ささが招く障害ということになります。

 

寄生虫に感染している

寄生虫であるトキソプラズマに感染することによって、
癇癪の原因となるという「説」もあります。
そう、あくまでも説です。

寄生虫に感染なんておぞましいと思うかもしれませんが、
これはネコに寄生する虫のため、自宅でネコを飼っている方は、
常にこういった危険があります。

ただし、これもあくまで発表されて研究結果であり、
詳しい因果関係なども明らかになってはいません。

あまり気にし過ぎても仕方がない原因と言えるでしょう。

 

 

大人の癇癪について、
原因となる要因についていくつか紹介しました。

それぞれに理由があり、
対処の仕方も違ってきます。

近くの人が癇癪持ち、自分が癇癪持ちなどの場合は、
何が原因か知っておくと良いのではないでしょうか。

 

どんな治す方法があるのか

大人の癇癪の治し方ですが、
大きく2つの方法が考えられます。

1つは、
カウンセリングからのアプローチです。

どうして癇癪を引き起こしてしまうのか
という精神的な問題を明らかにし、
それを解消していくことによって、
癇癪の回復を目指します。

場合によっては、
同じ悩みを持つ人たちのグループに参加し、
お互いに悩みを打ち明けることによって、
自分を理解し、
癇癪の回復につなげることもあります。

こういったカウンセリングからのアプローチの場合、
家族などの周りの人たちのサポートも必要となってくるため、
周りの人たちも含め、
一致団結となって回復をはかっていくことになります。

 

もう1つの方法としては、
薬物による回復です。

発達障害が原因となっている場合、
こういった薬物による回復というのは、
非常に効果的となるため、たびたび用いられる方法です。

うつ病や知的障害など、
その人に適した薬物が用いられ、
最終的には癇癪の回復を目指すことになります。

大人の癇癪の治し方としては、
大きくこの2つに大別することが出来ます。

大切なのは、
治療はあくまで個人に適した方法を選択することが大切であり、
回復をはかる際は、
専門の方々の意見をしっかりと聞くことが必要です。

決して
自分が勝手に判断するようなことはないようにしたいものです。

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