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俳句でたびたび見ることが出来る
催花雨(さいかう)という言葉。
日常でもあまり使うことがありませんが、
使いこなせればとってもオシャレな言葉です。
では、この催花雨という言葉、
どのようにして使うのでしょうか?
今回は、
意味や使い方をご紹介したいと思います。
俳句を楽しむ方なら、
ぜひ覚えておきたい言葉ですよ。
催花雨(さいかう)とは
催花雨(さいかう)とは、
そもそもどういった雨を指して言うのでしょうか?
簡単に説明すれば、
春のしとしと降る長雨のこと
を催花雨と言います。
どうして、催花雨と呼ぶかというと、
この季節の長雨は
植物たちにとっては恵みの雨となり、
花を咲かすのを促すことからです。
春に長雨が続くと
少しどんよりした気持ちになりますが、
綺麗な花々が咲くためには、必要な雨となるのです。
催花雨の使い方
催花雨の使い方としては、
先ほどのような雨に使うこともありますが、
日常的に使うケースはあまりないかと思います。
天気予報などを見ていると、
お天気お姉さんが言うことがあるぐらいです。
催花雨の一番の使い方としては、
俳句の季語で使われるケースが多いです。
俳句には必ず季語が付き物ですが、
催花雨は、そんな季語の1つなのです。
4月を指す季語になりますので、
春の時期には、
催花雨の入った俳句を詠む人たちが増えますね。
催花雨の一言で、
春のしとしとと雨が降る様を表現出来ますので、
少し寂しさを感じる俳句などにはピッタリの季語です。
俳句を詠まない人達には、
やはり馴染みが薄い言葉になるのかもしれませんが、
催花雨の一番の使い方になるのではないかと思います。
催花雨と桜
催花雨と桜の関係ですが、
ちょうど桜が綺麗な頃に催花雨がやってきます。
そのため、
満開の桜に降る催花雨は、
美しくもはかない雨となります。
シトシトと降る催花雨の中にたたずむ桜は、
この季節だけお目にかかることが出来る光景です。
しかし、そういった美しい風景を織りなす一方で、
催花雨によって桜が散ってしまう可能性もあります。
桜を長く楽しみたい人にとっては、
少し残念ではありますが、
催花雨と桜には
お互いを引きたてる関係だと言えます。
催花雨を英語で表現すると?
仮に海外の方に
催花雨を説明するとしたらどうしたら良いか?
降る時期のことだけを考慮すれば、
「Early spring rain」
で問題ないでしょう。
ただ、これだと
催花雨が持つ特有の情緒というのは、
表現出来ません。
実際、英語には、
催花雨を直接的に表す言葉はありません。
そのため、まずはEarly spring rainと説明しておいて、
その後に、どういった雨になるか、
説明を加えると良いかと思います。