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季節ごとに夜空には様々な星が輝きますが、
特に夏は
天候や気温的にも観察にはピッタリの時期です。
夏の夜空と言えば、
夏の大三角形は見過ごすことは出来ません。
初心者でも簡単に見つけられますし、
迫力は圧巻です。
そんな夏の大三角形ですが、
神話なども知っておくとより楽しむことが出来ます。
今回は、
そんな夏の大三角形について紹介したいと思います。
夏の大三角とは
夏の大三角形と聞いて、
「星座の1つ」だと思った方はちょっと違います。
夏の大三角形と言うのは、
3つの星で形作られるもののことで、
その名前の通り、
夜空に大きな三角形が形作られます。
夏の大三角形を構成する星は、
ベガ、アルタイル、デネブです。
星の明るさを示す指標として等星というものがありますが、
ベガは0等星、
アルタイルとデネブは1等星ですので、
どれも非常に明るい星となっています。
これらの星は、
それぞれ星座の一部になっており、
ベガはこと座、
アルタイルはわし座、
デネブははくちょう座
になります。
それぞれ違う星座の星が形作るのが、
夏の大三角形ということになるのです。

夏の大三角の動き方
夏の大三角形ですが、
見るのであれば名前にもある通り、夏がピッタリの時期です。
星自体が季節によってどこかに行ってしまうことはないので、
本来は見えるはずですが、
地球には公転と自転があるため、
季節によって「見える」「見えない」が発生するのです。
動き方としては、
東から昇り、西へと沈んでいきます。
1時間におよそ15度ずつ動いていきますので、
夏の夜空であれば、簡単に見つけることが出来るでしょう。
ちなみに、
先ほど説明した公転や自転の関係で
冬は見えません。
昼間に星が表れてしまうために、
太陽の光で星の光が打ち消されてしまうのです。
昼間に星が表れるなんて不思議な感じがしますが、
星を見るためには、明るさが大事だということです。

夏の大三角 星座の神話
夏の大三角形ですが、
ベガ、アルタイル、デネブには
それぞれ星座があると説明しました。
それぞれの星座には神話があり、
どれもゼウスが関わっているとされています。
ゼウスは古代ギリシャ神話に登場する神様ですが、
ベガが含まれる「こと座」については、
ゼウスが拾い上げた琴を星座にしたとされています。
アルタイルの「わし座」については、
ゼウスがトロイアの王子を連れ去る時に遣わした鷲だと
言われています。
最後のデネブの「はくちょう座」については、
はくちょうがゼウス自身だというものです。
王妃を誘惑するために
ゼウスが姿を変えたのが「はくちょう」であり、
このはくちょうが星座になったものが
はくちょう座ということです。
このように、
星座それぞれには、神話があり、
知ることでより星座を楽しめることが出来ます。
中には、鷲座のように連れ去る
なんていう物騒な話もありますが、
知れば知るほど、
興味深いお話であることは間違いないです。