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マインドワンダリング
という言葉が、注目を集めています。
多くはネガティブなイメージを持たれることがほとんどの
マインドワンダリングですが、
実はポジティブな面もあることはあまり知られていません。
今回、このマインドワンダリングについて、
メリット・デメリットも併せて紹介します。
何かにつけてスマホを操作するのが癖になっている人は、
マインドワンダリングのデメリットを享受しているかもしれません。
また、
もっと詳しく知りたい
という人のために論文もいくつか紹介します。
マインドワンダリングと上手く付き合って、
生産性の高い生活を送りたいですね。
マインドワンダリングとは
そもそも
マインドワンダリングとはどういったものを指すのか?
簡単に言ってしまえば、
目の前で起きていることに対して集中出来ておらず、
まったく関係のないことを考えてしまっている状態
のことを言います。
「心ここにあらず」
という言い方も出来ますが、
まさにこれがマインドワンダリングなのです。
マインドワンダリングは、誰にでも経験のあることで、
1日の中で50%はマインドワンダリング状態
だと言われています。
つまり、
1日のうち半分は
心ここにあらずの状態だというわけです。
例えば、
読書などをしていても、本の内容に集中出来ず、
今日あった出来事などについて考えてしまい、
読書が一向に進まないなんていうのは、
まさにマインドワンダリングと言えるでしょう。
このマインドワンダリング状態の時には、
人により様々ではありますが、
良いことも悪いことのどちらに対しても
考えを巡らせる状況となります。
悪いこと、
例えば「誰かに怒られた」ということに対して
あれやこれやと考え始めてしまうと
気持ちが沈むばかりか
ストレスもためてしまうということになります。
マインドワンダリングは、
こういった例を元に紹介されることも多く、
また
マインドフルネス
との対比として紹介されることも多くなっています。
マインドフルネスというのは、
全集中が目の前の事柄に注ぎ込まれている状態
であり、
物事に取り組む際の理想的な状態だとする人もいます。
こういうことから、
マインドワンダリングについては、
ネガティブなイメージが先行し、
過去より生活上の無駄な時間や自分をコントロールする力の欠如
などと結びつけられてきました。
しかし、近年、
こういった考えは見直されてきており、
特にマインドワンダリングと創造性の関係について
ポジティブな見解も示されています。
詳しくは次のメリットで紹介しますが、
このような形でマインドワンダリングというのは、
今まさに見直され、多くの研究者が注目している精神状態の1つなのです。
マインドワンダリングの「メリット」
今まで否定的な見方をされていたマインドワンダリングですが、
昨今の見直しにより、大きなメリットが分かってきました。
それが、マインドワンダリングと創造性の関係です。
何か大きな問題に当たった時、
解決策が思い浮かぶのは、
頭の隅から隅まで問題について一杯にして考えている時よりも、
その問題から離れ、別のことを考えている瞬間だった
という経験は多くの人にあると思います。
ここにマインドワンダリングのメリットが隠されています。
大きなひらめきというのは、
心に余裕がある時に生まれることが多く、
この心に余裕がある時というのが、
マインドワンダリング状態の時なのです。
心ここにあらずの状態の時も、
意識は一定の方向に向かっており、
それが何か大きな問題や目的であった時、
マインドワンダリング状態を通して、
大きなひらめきに繋がるというわけです。
そういったことから、
マインドワンダリングが見直されていますが、
必ずしもひらめきに繋がるばかりとは限りません。
意識があちこちに向き、
日ごろあった嫌なこと、例えば上司に怒られたなど、
そういったことに意識が向くことも十分に考えられます。
マインドワンダリングの際に、
ある一定の目的に方向性を向けるというのは、
とても難しいことです。
マインドフルネスを上手く活用することによって、
マインドワンダリングをコントロールする試みもあるようですが、
これは今後の研究によって、
少しずつ方法が確立されていくことでしょう。
このように
マインドワンダリングは
創造性との大きな可能性を秘めています。
今までは「時間の無駄」など
デメリットとして捉えていた人は、
決して悲観的に捉えるのではなく、
何か大きなひらめきを生み出すチャンスとして、
改めてメリットのある一面を見直すと良いでしょう。
マインドワンダリングの論文
マインドワンダリングの論文は、
多くの研究者によって発表されていますが、
調べていくと内容としては、大きく2つに大別されます。
・マインドワンダリングによるネガティブな影響
→集中力不足、注意散漫等
・マインドワンダリングによるポジティブな影響
→創造性の発揮、クリエイティブ
1つのテーマで、
プラスにもマイナスとも取れる論文が
様々、発表されているというのも、
マインドワンダリングが
いかに魅力あるテーマだということですが、
論文を読む上では、
どちらのテーマの論文も読むのがポイントです。
なぜなら
マインドワンダリングは、
どちらの側面も持ったテーマであり、
上手く付き合えば、メリットを享受出来ますが、
上手く付き合えなければ、
ネガティブな要素ばかりが影響してしまうことになるからです。
例えば、
「スマートフォン依存傾向と思考抑制の関係」
という論文は、
学生のスマートフォンの使用と
マインドワンダリングを結び付けた論文ですが、
お子さんをお持ちの親御さんからぜひとも興味ある部分だと思います。
次の項で説明しますが、
スマートフォンとマインドワンダリングの関係、
そしてそれが「授業への集中力」にどのように関わっているのかということは、
成績にも直結してくると言えるでしょう。
一方で、
「マインドワンダリング傾向と並行架台が創造的思考に与える影響」
などは、
まさにポジティブな一面に着目した論文となっています。
創造性や独自性など、
マインドワンダリングとどのように関係し、
どのようなことを考えられるのか?といった、
これからのマインドワンダリングを考える上で、
重要なテーマとなっています。
どちらの論文についても、
ネットで簡単に検索出来、誰もが読むことが出来ます。
他にも
英語の論文や専門サイトに行けば、
数々の論文が出てきますので、
その道のプロの考えを知りたい人は、読んでみると良いでしょう。
スマホは特にひどい
ここまでマインドワンダリングについて、
ポジティブな面もネガティブな面も説明してきましたが、
現代人は、
マインドワンダリング状態になることが多いと言われています。
その原因の1つとして上げられているのが、スマホの存在です。
誰か人を待っている、
電車が来るのを一人で待っている時など、
ちょっとした手持無沙汰の時に、
何となくスマホをいじってしまうという人は多いと思います。
特にスマホで何かしたいわけではないのに、
ついついいじってしまい、
気が付くとかなりの時間が経過していたなんていうこともあります。
まさにこの何となくスマホをいじっている間の脳の状態も
マインドワンダリング状態ですが、
この時のマインドワンダリングは、
決して良い状態であるとは言えません。
くよくよと過去のことに悩んでしまったり、
特に興味のない誰かのSNSを覗いてしまったりしては、
やはりひらめきを得られることはないでしょう。
こういったマインドワンダリングは、
何もスマホだけがもたらすわけではありません。
現代は、
IT分野の発達などによって
新しい刺激が次々に入ってくる時代であり、
退屈しない時代になっている一方、
ふと考えを巡らせたりといった良い意味でもマインドワンダリングを
行いにくい時代ともいえます。
そういった影響をもたらす機器の代表がスマホであり、
依存症といった言葉も生まれていますが、自分自身を顧みた時、
スマホがなければ・・・
と思うことがあれば、
一度、その生活は見直した方が良いかもしれません。
おすすめは瞑想
こういった情報過多の時代に、
いわゆるネガティブなマインドワンダリング状態になるのを
防ぐためにおすすめなのが瞑想です。
瞑想と言うと、
少し神聖で近寄りがたいと考える人もいますが、
特別に意識することはありません。
ただ、部屋の中でテレビもつけず、
静かに座り、目をつぶって、
呼吸に集中するということだけでも十分なのです。
大きく吸って、大きく吐く、
これをひたすら繰り返すだけでも十分に効果が得られます。
呼吸に集中しようとしても、
様々な雑念が起こり、気になり、
物事に集中する、雑念を考えない
ということがいかに難しいかということが分かるはずです。
雑念があるということがダメだということではなく、
ここで大事なのは、
雑念を消し去ることは難しいか
ということに気付くことなのです。
ここに気付くだけでも、
日頃の生活の中で、少しずつ意識が変わるでしょう。
もしかしたら、
電車を待っている間、必ずスマホをいじっていた時間を、
何も考えずにボーっとしてみることもあるかもしれません。
「情報過多」というのは、
好きな情報がいつでも手に入るというメリットがある一方で、
常に一定のストレスや
ネガティブなマインドワンダリング状態を引き起こしやすいという
デメリットが存在します。
まさに現代人特有のストレスから解放され、
ネガティブからポジティブなマインドワンダリングを実現するためにも、
日々の瞑想を試してみるのも良いかもしれません。
時間としては、10分程度で十分です。
1日の中、まずは10分
を確保するところから始めてみましょう。
まとめ
今までとその役割が見直されてきたマインドワンダリングですが、
創造性といったメリットを実現することは、
誰でも実現可能というわけではありません。
特に情報過多の現代においては、
ネガティブなマインドワンダリング状態に陥り、
集中すべき事柄に対しても、ボーっとしてしまうということもあり得ます。
もちろんそれでは、
創造性もクリエイティブな活動もなかなか難しいと言えるでしょう。
まずは、
マインドワンダリングについての認識を改め、
日頃の生活を改善することが重要だと言えます。
特に日々、スマホから離れられないという人は、
現代人特有のストレスにさらされ、
知らぬ間にネガティブなマインドワンダリング状態に陥っているかもしれません。
まずは、
そういった日々の生活から見直してみてはいかがでしょうか。