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「クローン病ってどんな病気!?」
食事をする上でとても重要な役割を担っている
内臓器官に発症する病気の一つです。
クローン病になってしまうと
とても困ることが起きてしまいます。
そんなクローン病とは一体・・・
クローン病とは
人は
口から食べ物を含んで
肛門から排出しています。
その一連の流れを行っている器官の総称を消化管といいますが、
クローン病は消化管の中でも
特に大腸、小腸の粘膜を中心に
慢性の炎症または潰瘍を引き起こす病気です。
クローン病の症状は
・腹痛
・下痢
・血便
・体重減少
・肛門病変
などが挙げられます。
発症は10~20歳の人に多く見られますが
原因は正確には分かっていない病気です。
クローン病は
欧米に多く見られており
日本での患者数は比較的少ないことから
食生活が関係していると見られており、
日本の食生活が欧米化してきていることから
日本での患者数の増加も懸念されています。
発症の可能性を高める要因としては
喫煙、受動喫煙、経口避妊薬の常用が挙げられており
重度のストレスも発症リスクを高めてしまいます。
タバコは体に害がありますが、
害を受けるのは喫煙者だけではなくて、
むしろ、周りにいる人(受動喫煙者)の方が
害を受けてしまいますから
身近に喫煙者がいる場合には
特に注意が必要です。
もし、
クローン病になってしまった時には
食事療法を行わなければいけません。
治療法は食事制限
クローン病の治療方法の代表的なものとして
食事制限があります。
クローン病の食事療法には以下のルールがあります。
・高エネルギー食
・標準体重×40kcal
・低脂肪
・低残渣
・乳糖の注意
・シュウ酸の注意
・規則正しい食事時間
これらのルールは
消化の負担を考えられて設けられました。
高エネルギー食を摂取する理由ですが
クローン病の時に食べるものは
あっさり系が多く、
油ものなどは食べることはできませんので
1日に必要なカロリーを摂取しようと考えた場合は
それなりの量が必要となり
多量の食べ物を摂取してしまうと
消化管に負担がかかってしまいます。
そういった事態を避けるために
少量でもカロリーを摂取することのできる
高エネルギー食を摂取します。
カロリーを栄養剤で補う事もあります。
低脂肪食を選ぶ理由ですが
脂肪の多い物は
腸管を悪化させたり、炎症の原因となるために
低脂肪食を摂取する必要があります。
そうなると、
当然のことながら
とんかつ、から揚げ、天ぷらなどをはじめとした
脂肪の多い食品を食べることはできません。
目安として1日20g以下に抑える必要があります。
恐らく想像しているより
摂取を抑える必要があり、とても辛いと思います。
美味しいものは大抵脂肪が多いですからね^^;
低残渣とは食事の量を減らして
便の量を減らし、
腸管を安静にすることを目的に行われます。
そのためにも食物繊維を抑える必要があります。
食物繊維には
2種類あり
水に溶けるもの(水溶性)と
溶けない物(不溶性)がありますが
不溶性は控えて
水溶性の物を1日5gを目安に摂取する必要があります。
乳糖とシュウ酸にも注意が必要となります。
乳糖は牛乳やヨーグルトに特に多く含まれており、
日本人は乳糖を分解する酵素が少ないと言われています。
クローン病の人は
乳糖の消化ができない人が多い傾向にあるために
乳糖が含まれる食品には注意が必要となります。
また、
ほうれん草などに多く含まれている
シュウ酸はクローン病の人が摂取をすると
血中濃度が高まってしまい、
腎臓結石の原因となってしまいますので
こちらにも注意が必要となります。
クローン病になってしまうと
食事療法を行わないといけませんが、
想像よりも 辛いものだったのではないでしょうか?
何を食べてはダメ?
クローン病の時に避けるべき
食べ物の傾向をお伝えしたいと思います。
先ほど書いたように
消化管に負担のかかる食品はNGとなります。
具体に言っていくと
主食でいうと
玄米、インスタントラーメン、菓子パン類 コーンフレーク、中華めん
などは食べてはいけません。
他は
サツマイモ、こんにゃくなどは
不溶性の食物繊維が多いために避けなければいけません。
野菜もごぼうをはじめとした根類、
果物ではかんきつ類など酸味のある物、干しぶどうなど。
バターを使った食品や油もの タコやイカ、貝類
脂肪の多い肉類、海藻類、刺激の強い香辛料
これらを避ける必要があります。
ハッキりいってしまうと
普段、食べている物の殆どを避けなくてはいけません。
醤油や味噌などの
塩分の多い物も摂取を控えなくてはいけないため
味付けもあっさりとしてしまいます。
食べられるものも限られている上に
味付けもあっさりしている・・・
想像しただけでも嫌ですよね。
食べ物を食べることができるのはまだ良い方なんです。
クローン病の症状が重たい場合には
絶食をしなければいけないこともあるのです。
そのため、
クローン病の食事療法が
とても辛いと言われているのです。
他の治療法
食事療法の他に
薬物療法で治療を行います。
使用する薬物は
ステロイド薬や5-アミノサリチル酸製剤となっています。
しかし、
薬物療法だけで行う事は少なく、
食事療法と併用して治療を行うことが基本となっています。
行われることはそうそうないですが
外科治療もあります。
狭窄や腸閉塞を起こした場合に手術が行われますが
病変が取り除かれたとしても
再発率はとても高いので
有効な治療法ではありません。
クローン病の治療方には
食事療法、薬物療法、そして外科治療がありますが
治療の基盤は、食事療法となっています。
クローン病になってしまうと
食べたいものがほとんど食べられなくなってしまい
精神的にも肉体的にもかなりきつくなり治療は困難です。
この病気の原因は明確にはなっていないため
いつ発症してしまうのか分からない所が恐ろしいですよね。
なので、
発症率を高めてしまうタバコなどに気を付けて生活をしていき
発症のリスクを減らすように心がけることが大切だと思いました。
クローン病患者さんの食事を紹介した動画です。