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懐石料理と言うと、
どこか敷居が高くて、
何だか別の世界の料理という感じでした。
しかし、
そんな懐石料理を食べる場にお呼ばれされることに・・・
初めて懐石料理を食べることになるわけですが、
やっぱり大切になってくるのは、
食事をする上でのマナーだと思います。
目上の人と行くわけですが、
どういったマナーに気を付けなければいけないのでしょう。
また、マナーと言えば、
服装もとても大切なことですよね。
懐石が何かすら分からない私に、
懐石料理を食べることが出来るのか非常に不安です。
今回は、そんな私が経験し学んだ
懐石料理のマナーや食べ方など紹介したいと思います。
メニューや歴史なんていうのも紹介してみたいと思いますので、
ぜひ参考にしてみて下さい。
懐石料理のマナー
懐石料理には様々なマナーがありますが、
まず、基本的に懐石料理とは何か?
ということを理解することが大切です。
懐石料理というのは、
料理とは言いつつも、メインはお茶を楽しむことです。
お茶を楽しむための料理が懐石料理ですので、
基本的には
一品ずつ出てきて、軽食程度の料理になります。
あくまでお茶メインですので、
落ち着いて食べることが求められるのですが、
これを理解しなければいけません。
では、その上で懐石料理のマナーですが、
覚えておきたいポイントは、
ご飯の食べ方とふたの取り扱いです。
懐石料理では、
始めにご飯とみそ汁とお造りが出て来ますが、
これを食べる時点で
マナーを知っているかどうかが分かります。
食べる際、
ご飯やみそ汁のお椀にはふたがされていますが、
ご飯のお椀のふたの上に
みそ汁のふたを重ねて置くようにします。
これが1つ目の大切なポイントです。
また、食べる時には、
みそ汁から頂くというのがマナーです。
みそ汁を一口頂き、
その次にご飯を頂くというのを繰り返していきます。
懐石料理と言っても、
あまり堅苦しくないケースもあるために、
食べる順番などは自由なケースもありますが、
「みそ汁から頂く」というのは覚えておきましょう。
また、お造りですが、
ご飯とみそ汁を食べた後、お酒を勧められます。
このお酒に口を付けたぐらいでどうぞと勧められますので、
そしたら頂くようにしましょう。
これが
懐石料理の始めに出てくるご飯とみそ汁とお造りを食べる流れです。
ここまでくれば、
後は場の雰囲気などに合わせて調整していくと良いでしょう。
始めに説明したように懐石料理というのは、
あくまでお茶を楽しむための料理となります。
マナーを守ることは大切ですが、
何よりも周りの人とお茶を楽しむという目的を忘れてはいけません。
あまりガチガチになり過ぎることなく、
楽しむようにしたいですね。

懐石料理の服装
今では、
体験として懐石料理を食べさせてくれるところもあるので、
ラフな格好で行っても問題ないこともありますが、
やはり服装はマナーです。
TPO
《時間(Time)、場所(Place)、場合(Occasion)の頭文字)》
に合わせて選びたいものですが、
懐石料理となれば、
やはり和を重んじた格好とするのが良いでしょう。
当たり前ですが
ラフなジーンズにTシャツといった格好は避けたいところです。
着物なんていうとハードルが高いですが、
落ち着いたパンツスタイルや
上に1枚羽織るなどの気遣いは必要です。
男性であれば、ジャケットなどがあればベストですが、
せめてシャツの1枚ぐらいは羽織ると良いかと思います。
デザインについても、
あまり派手すぎたりしないことが大切です。
落ち着いた雰囲気になじめるように
派手なアクセサリーなども避けたいところです。
また、
座敷においては、素足は厳禁です。
特に夏場はサンダルなどのスタイルとなり、
素足であることも多くなりますが、
座敷では素足は避けましょう。
ストッキングや靴下などを
持ち歩くと良いかと思います。
香水などを付けるという人は、
香りのマナーにも気を配りたいところです。
懐石料理は和の落ち着いた味付けとなっていますので、
香りがきつい香水などを付けていては、
せっかくの味付けが台無しとなります。
そういった点にも気を付けて服装を選んでみて下さいね。

懐石料理 順番について
懐石料理は1品ずつ出される
と説明しましたが、
その順番についても決まっています。
最初のご飯、みそ汁、お造りの後にも
いくつか料理が続きます。
そこで、全体の順番について説明すると・・・
- ご飯、みそ汁
- 向付(お造り)
- 椀盛
- 焼き物
- 強肴
- 小吸物
- 八寸
- 湯桶
- 香物
となります。
懐石料理だからと言って、
全て出てくるかと言うと、そういうわけではありません。
通常であれば、5ぐらいで終わるのですが、
最近では10まで出ることも少なくありません。
それに伴ってお酒も提供されることになるわけですが、
1つずつの量が軽食程度ではありますが、
やはり10も出るとそれなりのボリュームになりますね。

懐石料理のよくあるメニュー
実際に懐石料理と聞いても、
どういったメニューが出てくるのか分からないことも多いと思います。
食べる時にどんなメニューが出てくるか分からないと、
ちょっと不安ですよね。
そこで、懐石料理でよくあるメニューをいくつか紹介します。
◇蒸し物
懐石料理では、
ほとんど必ずと言って良いほど出てくるのが蒸し料理です。
茶碗蒸しやかぶらむしなどの料理であることが多いです。
食べる際には、崩さないようにして食べることと、
熱いので火傷しないようにして食べることが大切です。
猫舌の人は、
少し冷ましてから食べるようにすると良いですね。
ちなみに冷ます時は、
息を吹きかけることをしないようにしましょう。
◇揚げ物
懐石料理にといて、
揚げ物となれば天ぷらであることがほとんどです。
こちらも温かい状態で提供されるので、
食べる際には要注意です。
揚げ物についても、
特に崩したりすることなく食べるようにしましょう。
◇焼き物
定番のメニューとしては、お魚です。
尾かしら付きで提供されることもあります。
食べ方としては、
左側から食べていけばOKです。
ただし、骨の取り扱いについては要注意で、
食べる前に取り除いて食べるようにしましょう。
万が一、口の中に残ってしまった場合は、
懐紙で抑えつつ箸を使って口から出します。
懐石料理のよくあるメニューとしては、
こういったものがあります。
どのメニューも、
それほど大きく変わったメニューというのがあるわけではありません。
大切なのは、
必要以上に崩したりなど、
見苦しい食べ方をしないということです。
この点には注意を払いましょう。

懐石料理の歴史を知っておこう
懐石料理について詳しくなったところで、
せっかくですので、
その歴史についても触れたいと思います。
今でこそ懐石料理というのは、
「料理」という名が付いていますが、
そもそもは懐に抱く石のことでした。
修行中の僧が夜になるとお腹が空き、
体温が下がることから、
それを紛らわせるために、
温めた石を懐に抱いてしのいだのが始まりなのです。
そこから派生し、
わずかながら空腹を満たし、
寒さをしのぐというのが懐石料理となったのです。
これが日本に伝わったのは、
平安時代の末期ぐらいだと言われており、
茶の席で提供されるようになっていきました。
その後、時代が経過し、
室町時代の末期ぐらいに、
茶道と懐石料理は大きく広まったとされています。

まとめ
今回は、懐石料理について、紹介しました。
正直な話、私も初めての時はドキドキで、
あまり懐石料理を楽しんだ記憶がないのですが、
そんなに堅苦しく考えることはありません。
「和食のちょっとだけ堅苦しい版」
と考えるぐらいがちょうど良いです。
音を立てたりというような、
和食の基本的なマナーさえ守れば、
後は楽しむことを重要視しましょう。
あくまでお茶を楽しむための料理が、懐石料理です。
一緒にお食事する人と
コミュニケーションを取りながら、楽しんでみて下さい。